女性にこそ受けてほしい 大腸カメラ検査
「大腸カメラは受けなきゃいけないって分かっているけど、どうしても一歩踏み出せない…」。
そう考えている女性は少なくありません。
「検査中に痛みがあったらどうしよう」
「検査中に恥ずかしい思いをしないかしら」
「生理と重なったらどうすればいいの?」
当院は、そんな女性の不安に寄り添い、安心して検査を受けていただけるよう、様々な配慮をしています。
当院は、大腸がんからあなたの大切な健康を守るために、誰もが気軽に検査を受けられるクリニックを目指しています。
こんな女性に受けてほしい検査です
・便秘や下痢、お腹の張りに悩んでいる方
お腹の不調は、大腸の病気が原因かもしれません。原因を特定し、適切な治療につなげることができます。
・40歳を過ぎて、まだ大腸カメラ検査を受けたことがない方
大腸がんは40代から増え始め、女性のがん死亡原因の第1位です。定期的な検査で早期発 見・予防が非常に重要です。
・検診で「便潜血陽性」と指摘された方
便に血が混じっている場合、痔の出血だろうと放置せずに、一度検査を受けてみましょう。
いぼ痔だと思っていたら実は大腸がんだったというのは、大腸内視鏡検査をする医師がよく経験する「あるある」です。
・身近に大腸がんになった方がいる方
ご家族に大腸がんの既往歴がある方は、リスクが高いと言われています。早めの検査をおすすめします。
大腸カメラを受ける3つのメリット
大腸カメラ検査は、大腸がんの早期発見・予防だけでなく、以下のようなメリットもあります。
・お腹の不調の原因がわかることがある
便秘や下痢、腹痛など、長年悩まされているお腹の不調の原因が、潰瘍性大腸炎やクローン病といった病気からきている場合があります。
検査によって、原因を特定し、適切な治療へと繋げることができます。
・腸内環境がリセットされる
検査前の下剤服用によって、便と一緒に大腸の中にある腸内細菌も洗い流されてしまいます。
腸内環境が変わるためか、便通の調子が良くなることがあります。
・大腸ポリープを予防・切除できる
がんに進行する可能性のあるポリープを、検査中にその場で切除することが可能です。
これにより、大腸がんになるリスクを大幅に下げることができます。日本国内の疫学研究では大腸内視鏡検査を受けることで、
大腸がんによる死亡率を半減させたという研究報告があります。
・女性特有の疾患と区別できる
女性特有の疾患、特に子宮や卵巣の病気は、大腸のすぐ近くにある臓器で起こるため、
腹痛や下腹部痛といった症状が似ていることがあります。そのため、症状からどちらの疾患であるかを判断するのが難しい場合があります。
大腸カメラを受けていただくことで婦人科疾患との鑑別や関連性の確認に役立つ場合があります。
当院が女性に選ばれる3つの理由
- 羞恥心や痛みに最大限配慮します
・恥ずかしくない検査着:
検査時は、お尻の部分のみが開いた専用のハーフパンツを着用していただきます。
・痛みを最小限に抑える工夫:
検査中の痛みや不快感を最小限にするため、ご希望の方には鎮静剤を使用し、眠っている間に検査を終えることが可能です。
さらに、当院は特殊な「無送気軸保持短縮法」という挿入技術で、お腹の張りを抑えながら痛みの少ないスムーズな検査を心がけています。
- 生理中でも安心して検査を受けていただけます
・生理中でも大腸カメラ検査は可能です。
タンポンをご使用いただくか、ご希望であれば生理用品についても当院の女性スタッフがご相談に応じます。
生理と重なりそうでご不安な方は、ご予約時にお気軽にご相談ください。
- 下剤もリラックスして服用していただけます
下剤の服用がご不安な方のために、プライバシーに配慮した個室の専用服用室をご用意しています。
個室にはテレビやWi-Fi、専用のトイレも完備しており、ご自宅での服用が難しい方も安心して検査に臨めます。
- 大腸カメラ検査前のムダ毛処理についてもご安心ください
大腸カメラ検査では、肛門から内視鏡を挿入します。
そのため、事前のムダ毛処理が必要か気にされる方もいらっしゃいますが、特に処理をしていただく必要はありません。
ムダ毛の有無にかかわらず、検査は問題なく行えますので、どうぞご安心ください。
検査当日の流れ
受付:
検査時間の30分前にご来院いただきます。(クリニックで下剤を服用する方は9時にご来院いただきます)
検査:
検査着にお着替えいただき、検査を行います。ご希望の方には鎮静剤を使用し、リラックスした状態で検査を受けていただけます。
リカバリー:
検査後はリカバリー室でゆっくりお休みいただきます。
結果説明:
検査画像を一緒に確認しながら、医師から結果を詳しくご説明します。
ご帰宅:
お会計後、ご帰宅となります。
当院の内視鏡検査の特徴
① 鎮静剤の使用によりリラックスした状態で検査が可能です。
内視鏡検査を受けるのをためらう理由の一つが痛みだと思います。当院では検査時の痛みや不安を最小限にするために、鎮静剤と鎮痛剤を使用しています。鎮静剤を用いることで、人によっては完全に寝た状態で、多くの人は意識がぼんやりした状態で検査を受けます。鎮静剤を使うと検査当日は車の運転ができなくなりますので、鎮静剤を希望しないという方に対しては薬を使わずに検査を行うことも可能です。薬を使わないと多少のツッパリ感などを感じることがありますが、ほとんどの場合問題なく検査を終えることができます。
② 痛みを最小限にする内視鏡の挿入法
内視鏡の挿入は様々な方法があります。当院では多くの場合に「無送気軸保持短縮法」を用いて挿入します。腸の中に空気を入れると腸がパンと張りますが、それがお腹の膨満感や痛みにつながります。また内視鏡を進めるためにグイグイと押し込んで内視鏡を挿入すると、腸が突っ張って痛みが生じます。
そこで、内視鏡を大腸の一番奥に入れるまでは空気の代わりに水を注入して内視鏡の挿入方向を確認します。こうすることによって腸の拡張を最小限に抑えることが可能です。また、腸はS状結腸という左下腹部の腸が一番伸びやすく、ここで痛みが一番起こりやすいです。S状結腸をいかに伸ばさずに内視鏡を挿入するかで痛みの出方が大きく変わるので、S状結腸の挿入に一番時間をかけて慎重に挿入します。
痛みを最小限にするために、内視鏡を一番奥に入れるまでの時間はあまりこだわりませんが、それでも一番奥まで入るのに要する時間は、ほとんどの場合で5~8分程度です。その後、観察しながら内視鏡を抜いてきますが、それに要する時間が6~10分ほどです。観察のみの場合は15分程度で検査が終わります。
③お腹の張りを抑えるための工夫
検査中、検査後のお腹の膨満感を抑えるための工夫として、炭酸ガスを用いて腸を膨らませます。内視鏡を挿入するときは無送気で、一番奥まで挿入した後で、詳細な観察のために炭酸ガスを入れて腸を膨らませます。炭酸ガスは速やかに血液中に吸収されて、呼気から排出されます。空気を注入した場合はオナラとして排出するので腸の中が空になるまで時間がかかりますが、炭酸ガスは速やかに排出されるので、検査後の膨満感も短時間で治まります。
④ 経験豊富な医師による施行
当院では日本消化器内視鏡学会専門医(あるいは指導医)で経験と知識の豊富な医師による質の高い内視鏡検査を行っています。専門医の高い技術力と知識を最大限生かせる内視鏡システムを用いて、安全で安心できる内視鏡検査を提供します。
⑤ 最新の内視鏡システム「ELUXEO7000システム」を用いた検査
当院では富士フィルム社製最新の内視鏡システム「ELUXEO7000システム」を導入しております。また、大腸内視鏡検査には、最新のAIシステム、内視鏡画像診断支援システム「CADEYE」を採用しています。病変部の検出と鑑別をサポートし、より精度の高い検査を提供致します。
※2021年10月現在、内視鏡画像診断支援システム「CADEYE」は流山市では当院のみが採用されています。
Full HDモニターに対応した状態観察
通常のモニターよりもさらに機能の向上したFull HDモニターに対応しており、当内視鏡システムの特徴である高出力4LED 光源を活かす画面表示を行うことができます。ワイドモニター使用時に、過去直近の4つの画像を表示することができるなど、内視鏡検査時の観察がよりスムーズになります。
高出力4LED光源の観察モード
Multi-LightTechnologyを使用することで、通常の観察よりも、より粘膜表面や血管を強調して表示する「BLI観察」や画像の赤色部位などのわずかな色の違いを強調して表示させる「LCI観察」が可能となり、より高精度な観察を行い、炎症や腫瘍などのわずかな病変も早期発見することが可能となりました。
※Multi-LightTechnology:LEDやレーザーなどの複数の光源を組み合わせることや、画像の処理を組み合わせることで、より高精度な内視鏡観察画像を得ることができる技術。
BLI (Blue Light Imaging)観察
短波長狭帯域光の照射により得られる高コントラストな信号に対して画像処理を行い、毛細血管や粘膜微細模様を強調して表示し、病変部の診断、早期発見をサポートします。
LCI (Linked Color Imaging)観察
富士フイルム社独自の画像強調観察技術です。短波長狭帯域光と白色光の成分をバランスよく照射し、ソフトウェアにより赤みを帯びた色はより赤く、白っぽい色はより白くなるように色の拡張・縮小を行い、粘膜の微妙な色差を強調し、病変部の診断、早期発見をサポートします。
下部消化管用700システムスコープの搭載
硬度調整機能
高度調整機能を採用している為、軟性部の高度を調整することができ、スムーズな操作と操作時の患者様の負担を軽減することができます。
高追従挿入部
長い腸をスムーズに操作する為、操作時の押しや回転操作がスコープ先端部へ伝わりやすい設計で作られております。
カーブトラッキング
スコープ先端が柔らかく作られていることや曲がった後はまっすぐに戻りやすく設計されているため、検査時の挿入がスムーズで患者様の負担が軽減されます。
⑥院内下剤に対応
大腸内視鏡検査前に行う下剤の内服は、ご希望の方は院内で内服が可能となっております。下剤内服後の移動に不安な方などもご安心して下剤の内服が可能となっております。また、完全個室をご用意しております。
- テレビ付きの完全個室でゆったりと準備できます。
- 一日お一人様のみのご利用なので、検査時間までゆっくりと過ごせます。
- 院内Wifi利用可能なのでスマホの通信制限も心配不要。
- 専用トイレがあり、好きなタイミングでトイレに行けます。
- 排便状況はいつでも看護スタッフに相談できるので、安心して下剤服用できます。
【完全個室利用について】
※個室使用料3,500円+税となります。
⑦検査後はリカバリールームでゆっくりお休みいただけます。
鎮静剤を使用した検査では、終了後は15分~30分ほど安静にしていただく必要があります。当院では患者さんがリラックスしてお過ごしいただけるよう、リカバリールームをご用意しております。検査後もゆっくりとお過ごしいただけます。
⑧胃内視鏡検査と大腸内視鏡検査の同日検査に対応
当院では、胃内視鏡検査と大腸内視鏡検査を同日に対応しております。1日で2つの検査を行うことができるため、再度来院する必要がない事や前処置の下剤内服、食事制限が最小限に抑えられます。患者さんのご負担だけでなく、胃や大腸への負担も軽減することができます。